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※今回は、右翼とか左翼とかそういう話がてんこもりです。
種制作陣がこういうことまで考えて作っていたのはほぼ間違いないと思いますが、作中ではそれを一言で説明するようなラベル・レッテルは出てきません。
フィクションですから、現実の思想とは違いますからね。
また、専門の研究をしている訳ではないので、雰囲気と印象で語ってるのはご容赦ください;
(一般的な単語の意味とかは、それなりに調べているつもり…です)
現実の思想とは違うけど、似た部分を考えてみるとこういう感じかな、という、あくまでHALの思考整理なので、生温くご覧ください。


無印のテーマは「非戦」で、運命も基本的には一緒、というのを見ました。
それについては、まあそうですよね、と思うのですが、同じテーマを出してても、それを検討するフィールドが違うのが、無印・運命の面白いところだなあと思います。

昔は、「無印はテンプレートの話を描いているから、ストーリーの枠が大事な話」、運命は「ストーリーの枠より、無印から続く世界の中に、シン達運命キャラと無印キャラの、個人的な内面を描いた話」、と認識していました。

9年経って、自分の知識も増えた上で改めて考えると、無印はテンプレートの話は話ですが、ようするにイデオロギーの対立からの非戦を描いた話なんだなというのを、今更ながらに感じました。
・ブルーコスモス=レイシズム。人種差別、ヘイトスピーチ系。
・プラント(ザラ父)=右傾化した社会。(見ていた印象だと、ブルーコスモスと違って、レイシズムというよりは、民族主義的なイメージ。社会全体としてはちょっと右傾化してるなーくらいですが、ザラ父は極右ですね;)

根っこは近いというか、ほぼ同じようなものだとは思います(レイシズム・人種差別・ヘイトスピーチ的なものは、右に分類されますしね)。
個人的にはブルーコスモスは「コーディネイターを毛嫌いしている。自分たちが当然受けるべき権利がコーディネイターによって侵害されている。コーディネイターがいることによって、自分たちの利益が奪われている」という考えが際立っていると思うので、最近よく聞く、ヘイトスピーチ系だと思っています。
一方、プラント(ザラ父)は、「コーディネイターがナチュラルより優れている。向こうがこっちを攻撃してくるので先んじて撃つ。肥大した愛国心(たとえば、ナチュラルに対してどうこうと言っていなくても、プラント(ザラ父)の基本方針に反することを言っただけで『この売国奴!』とか言っちゃいそうなやつ)」と言う点で、民族主義的なものに重点を置く右傾向(プラントの人間のアイデンティティは「コーディネイターであること」ですから、どうしてもそこが重点になってきますね)、という分け方に基づく、イデオロギーの対立の話なんだなと。

それぞれが別のものを「一番大事!」としている国家(組織)同士が、己の右的な部分を最大限尖らせると、こうまで噛み合わないんだと。
思わされますね~。

で、右が出てくれば左も出てくる訳ですが、私的にはクラインパパは中道左派、リベラルっぽい感じだなあと思うのですが(左翼とまではいかない感じ)、ウズミさんはクラインパパとはちょっと違うかなあと感じます。
(最近読んだ話で、右派言論の方が、感情に訴えかけるテンションを作ったり、言葉を発信したりするのが上手く、左派は断言するのが嫌いな傾向があるので、人々に訴えかけるのが苦手で、人間は感情に流されやすいので、右派の言論に心が響きやすい、とありました。ザラ父とクラインパパはまさしくそんな感じですね)

侵略戦争をしないというのは左派の傾向ですから、そういう点ではウズミさんも左寄りだとは思うのですが、なんか違和感が拭えないな…と思って、ようやく単純なところに行き着きました。
オーブって、君主制の国でしたね!
右とか左とか、基本的には議会民主制国家の、議会での話だもんな!
と言う話を妹にしていたら、「でも、左右の言い方って、あくまでそのフランス革命の頃の議場の座席に則った表現なだけで、思想としては左寄り(いわゆるリベラルとか)の君主がいたっていいんじゃないの?」と言われ…。
確かに…。
でも、それは確かにそうだと思うんですが、なんか、ウズミさんがリベラルっぽい感じがしない…。
と、思ってたら、今、これ書いてる途中、ちょっと気付いたかも!?
あれですよ、やっぱリベラルの人って、クラインパパみたいにあんまり言葉は強くないというか、「あくまで話し合いで解決したい」「自分の考えている事を、論理的に説明して、相手に理解してもらいたいと思うけど、押し付けるのはイヤ」的な、あんまり実行力を発揮する場面が少ない気がするんですよね。なんとなく。
だから、なんかあんなに、「オーブはこうするんです!」って、強い口調で言われちゃうと、なんかカッコイイ反面、そんなに断言しちゃって大丈夫?ってドキドキするんだよな…。


そして、最近無印を最後まで見た後、「あー、無印は右と右との戦争の間に、左が首突っ込んだんだなwww」と思っていたのですが、なんか、よくよく考えると、ラクス(とクライン派)・AA・クサナギ(オーブ残党)ともに、不毛な右と右の戦争を止めるのが目的であって、別に、その他のイデオロギーは一切問うてないな…。(結果的に、皆さんリベラル寄りの方々が集まってると思いますが、別にそうじゃない人がいても、あのストーリーの中では関係ないなーと)
と、今更ながらに思ったかも。
イデオロギーにこだわると、陣地を分けたがったり、線引きをしたがったり、色んなものに白黒つけたくなるけど、そういうところを捨てて、今一番向き合わなければいけないこと(非戦)に対処しようよ!…という話だったのかな、無印は…。
というか、個人としての感情とか意思が、イデオロギーに負けるというか飲み込まれてしまって、あたかも自分の感情と同じになってしまうような状況が戦争の入り口だから、「国が、仲間が、家族が」という、世界を構築している枠はそう言ってるかも知れないけど、本当に『自分』はそう思ってる?誰かが言ってることに同調していない?自分自身で考えた答え?…ということなのかなぁ。

イデオロギーを超えて、個人へと戦争に臨む主体を代えた結果、運命では話がしっちゃかめっちゃかになって行く訳ですね(笑)
(運命の話の筋が悪いっていう意味でのしっちゃか~ではないです。全キャラクターが『自分はこう思う』で動いた結果、すっきりとした分かりやすいストーリーの筋じゃ、全キャラクターの思惑を拾えないんですよね~)
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